|
コクランは、小型の地生ランのひとつ。細長い棒状の偽球茎の先から紫色の地味な花を咲かせる。 == 特徴 == コクラン(''Liparis nervosa'' (Thunb.) Lindl.)は、単子葉植物ラン科クモキリソウ属の多年草で、地上にはえる。細長い偽球茎が独特であるが、花も小さく、地味なランである。 偽球茎は多肉質、緑色で、細長い円筒形をしており、大部分が地表から上にあって普通は直立する。その姿は独特で、他にあまり似たものがない。年に一本ずつが出るが、数本が並んで見られる。常緑性で葉は二年にわたって残る。 葉の基部は葉鞘となって偽球茎を包み、葉身は茎の先端に2-3枚程度がつき、楕円形でやや歪み左右非対称となる。先端はとがり、葉面は柔らかく葉脈に沿って溝状にくぼむ。この葉は互生であるが、偽球茎の先端に互いに接近してつくので、対生しているようにも見える。ただし、スズムシソウなどのように本当に対生に見えるほどではなく、やや大きさも異なり、三枚出ることも多い。 花茎は葉の間から立ち上がり、高さ30cm程になり、3-10程の花が総状につく。花は差し渡しが1cm足らず、全体に紫褐色で少しつやがある。側花弁は細くて反り返り、唇弁は丸っぽくて中央が前に突き出す。まれに緑の花を咲かせるものがある。果実は先が太い棒状で立つ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コクラン (植物)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|